4・11反原発•反核抗議集会中止の案内

コロナウイルスの感染が爆発的に拡大してきました。一ヶ月前には予想のできなかった状況です。 自宅避難・外出規制もとうとう出てきた日本ですが、通常6000人が働いている福島第一での廃炉現場では、労働者が放射能からはもちろん、コロナウイルスからも守られているかが心配です。 それでなくてもすでに追い込まれている福島の避難者、犠牲者の皆様はこれからの経済の急速な悪下でさらに辛い思いをするのかと思うと、弱者と貧者を救おうとしない今の政権・政策に腹がたちます。 ここベイエイリアでは少なくとも5月3日までは自宅避難が勧告されています。集合場所への往復中の感染危険も考慮し、来たる4月11日の抗議集会は中止、と致しました。(来月5月11日にはアクション再開を願っています。) さてこのコロナ騒ぎの最中に、経産省は30年かけて汚染水を海か大気に放出する検討案を発表しました。 https://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/1346 経産省は海に流すことを計画していると思いますが、9年かかってやっと少し風評が和らぎ、メルトダウン前の水揚げ量のやっと15%ほどになったと思った途端に、汚染水を、命にしている海に流されてしまうのは、犠牲者に追い打ちをかける残酷なことです。福島漁連理事さんが個人的意見だがと、次のように言っています。「タンクを本土に収容しておくのが本筋だと思いますが、もし海に流すしかないなら、福島でない所から流したらどうでしょう。」同感です。福島をこれ以上苦しめるべきではないでしょう。海に流すのは、福島漁民にとってだけでなく世界に対し無責任です。 この汚染水放出に関係して、国際環境NGO FoE Japan 、満田夏花さんのメールの一部を添付致します。 〜〜〜添付〜〜〜 みなさま(重複失礼・拡散歓迎) ALPS処理汚染水に関して、経済産業省が、4月6日、福島市にて「関係者の御意見を伺う場」を開催しようとしています。 https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200330003/20200330003.html あろうことかコロナを隠れ蓑にして、「関係者」の範囲を産業団体などに狭くしぼり、一般市民の意見は聞かない、傍聴はインターネットのみ、という実施方法です。全国が当事者だといっても過言ではないほど重要な問題なのに…。 そもそも、コロナが深刻であるならば、延期すべきではないでしょうか。開催するのであれば、コロナがひと段落したあと、福島市のみならず、福島県各地で実施し、また近隣県、東京でも実施すべきでしょう。一般市民の意見をきくようにすることはもちろんです。経済産業省は2018年8月の公聴会で、発言者のほとんどが汚染水の海洋放出に反対の意見表明をし、それをマスコミが大きく報じたことに懲りたのだと思います。 十分に意見をきく前に、処分方法を決定するべきではないでしょう。アリバイ的に、「ご意見をきいた」ことにすることは許されません。ぜひ、みなさまからも経済産業省に意見を言っていただければ幸いです。 ※「ALPS処理汚染水:漁業者の意見をきく会&東電・経産省ヒアリング」を実施します。YouTubeからご視聴いただけます。 https://www.youtube.com/channel/UC_BSKupMkSLCXXT_di864sw 〜〜〜添付終わり〜〜〜 皆様、どうぞ感染に気をつけて、感染した方は悪化しませんように気をつけて、この危機をぜひ乗り越えてください。 ちづ / Chizu Hamada